こんにちは、川西富士です!
今回は改めて自己紹介も兼ねて、ぼくが20代半ばから抱えていた絶望的なコンプレックスとその運命と向き合った過去から現在を書きます。
世の中にコンプレックスを抱えている、もしくは抱えていた方は少なくないと思います。
ぼくもその一人です。
記事読んでくれてる人は知ってると思いますが、ぼくは完全なるハゲです。
ただ、今では絶望を乗り越え、逆にイケてるハゲになるにはどうしたら良いのか日々考えた結果、キャンプに出会い、ロードバイクに出会い、料理も得意になりました。
今回の記事で、コンプレックスを今現在抱えている人をはじめ、若ハゲ、ハゲ、ハゲ予備軍の人たちに愛と希望を与えることができれば幸いです。
薄毛宣告の日
まず、忘れもしない、ぼくが26歳の時に薄毛を意識し始めたきっかけの日の事です。
ある日、いつも通っている美容院に行って、いつも通りにカットしてもらい、最後の仕上げのセットをしてもらってる時の事です。
不意に美容師さんが
「あれ、ちょっとこの辺きてるかもね」と呟きました
なにが?
と思いましたが、合わせ鏡で脳天を見せられると、毛の密度が薄くなり頭皮が結構見えてるでわありませんか。
え、え、まさか自分が…。
衝撃すぎて、サーっと血の気が引いていくのが分かりました。
父親はあんなにフサフサなのにナゼだー!
小学校の頃から周りの子たちよりちょっと長めの髪でスポーツ得意な少年、
高校卒業してからは色々な髪型でカッコつけて自信と希望に溢れた青年、
今日だってその為に美容院来たのに。
突然すぎる、ってか早すぎる【薄毛宣告】。
神様!自分まだ26やでー!! やでー やでー…
まさに青天の霹靂。
その日から毎日毎日気になって気になって、マッサージしたり櫛でトントンしてみたり。
ただ、ぼくのちっぽけな努力では運命の大きな波に対抗などできるはずもなく…
最初はちょっと気になる程度だった薄毛からハゲ路線へ乗車してると、確信へ変わりました。
無駄な抵抗を辞めた日
絶望の中にいた26歳の夏が過ぎ、心地良く少し肌寒い風が街を通り抜ける季節、ぼくは27歳の誕生日を迎えました。
3~4か月ずっと悩んで、髪で隠してみたり、〇アップというお薬使ってみたりしましたが誕生日を迎えた時に、ふと
27歳の1年も悩み続けるのは嫌だな。人目ももう気にしたくないな。
と、心から思いました。
そして、家を飛び出し向かった先は家電量販店。
購入したのはバリカン。
走って家に帰り、無言で全部剃ったりましたわ。
しかも初回ではキツめの5㎜カット。
今まで当たり前にあったもの、
大事にしていたもの、
失いたくないもの、
必死にしがみついていたものを手放した瞬間に何とも言えない清々しい気持ちになりました。
次の日、職場ではザワザワとクスクスがあったり茶化されたりもありましたが、
それも2~3日で無くなりました。
ほんの数日で自分も職場の人たちも完全に慣れていき、
せっかく一瞬目立ったのにという気持ちもありつつも、
ぼくの髪全剃りなんて峰岸みなみの1億分の1の衝撃しか人に与える事しかできませんでした。笑
無駄な抵抗を辞めて全剃りして、すっきり。
その日からぼくは髪型を気にせず、美容院代もかけずに、過ごしてきています。
最後のコンプレックス 旧友たちとの再会
丸坊主にしてから数年がたち、予想通りハゲも見事に進行してましたが、結婚もでき子供もでき、
別にハゲで困ることは一つもない日々を送っていたそんなある日。
ぼくの大学時代の友人が仕事でアメリカに赴任が決まったとの事で連絡がきました。
日本各地に散らばった友人たちが集まって彼の壮行会を開くことになったそうです。
ぼくは岡山に引っ越して数年、ほとんど昔からの友人などと会う機会はなく、会社と家庭のみの生活だったのでちょっと緊張しながらも在学中はかなり世話になった友人の激励のために集まりに参加することにしました。が…ちょっと嫌だな~という気持ちもありました。
なにせ、みんなぼくのハゲ知らないし。
そんな心配をよそに、その日はやってきました。
ぼくはとりあえずキャップをかぶりお店へと向かいました。
友人たちが続々と集まり、昔話や近況の話に花が咲き、ぼくもとても楽しく過ごしていました。
友達っていいですね。
実にいいです。
特に数年ぶりに昔の同志達と集まると過去に戻ったみたいになります。
みんな見た目も若々しくノリも変わらず、はしゃぐはしゃぐ。
そんな楽しい時間を過ごしているとある友人が
「川西が一番変わってないねー!」
周りのみんなもウンウンと頷きました。
それを言われたぼくは、この会場に来た時から内に秘めていた気持ちが溢れてきました。
みんなわかってないな。
全然わかってない。
わかってないなら教えてあげよう!
トリャ!
ハゲとるんじゃーい( ゚Д゚)オラ-
去り行く髪を引き留めることが出来ずに、憂い嘆いたこともある。
だが今は
トリャ!
誰よりも輝けるのだ!
髪が無いことが、他の人には無い
トリャ!
ぼくの特技なのだ!
そろそろ、悲しくなるので当時の写真で遊ぶのはやめますが、
実際ここでのカミングアウトがぼくのハゲ人生で一番勇気がいりました。笑
みんなぼくの昔のイメージ、キャラ、髪質からハゲは想像できないでしょうからね。
でも、もう「ハゲとんねーん」って自ら言った時に、全てが吹っ切れました。
「えー!どうしたのー!!?」とか言われましたが、
どうしたもこうしたもハゲたんです。それ以上でも以下でもないです。
ただ、その日はみんな、ぼくのハゲで盛り上がり、笑ってくれて、心から良かったです。
おわりに
最後はちょっとコミカルになりましたが、26歳で受けたショックと深い闇は今でも思い出すと、ずっしり心にくるものがあります。
今、ぼくはハゲにコンプレックスを持っている人たちに勇気を与えたいので、
趣味を通じたイケてるハゲ【イケハゲ】を目指して活動しています。笑
ただ、川西富士が導き出した結果は無駄な抵抗をせず【withおハゲ】という決意をしましたが、お金に沢山余裕があるのであれば自然現象に逆らうのも一つの手だと本気で思います。
人によってコンプレックスの種類や大小はあると思いますが、ぼくにとっての一番の解決方法は全てを受け入れることでした。
この記事がハゲじゃなくても、今コンプレックスを抱えている誰かの、助けに少しでもなれば嬉しいです。
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